ライフハッカーより

<<効率的なスキル習得に必要な5つのアドバイス>>
1. 集中力
・練習時間は自分が集中できる長さ。
・10〜20分、長くても45から60分程度。
2. タイミング
・一日の中で最も元気な時間を探す。朝早くの場合もあるし、ランチの直前の場合も。
・練習は生産的な時間を選ぶ。苦手な時間帯には仮眠を取る。
3. 目標、計画、練習での発見をノートに書く
・練習に集中するコツは「練習目的を常にハッキリさせること」。
・練習から得たいものは何か(どんな音が弾きたいとか、どんなフレーズや言い方を試してみたいか)など完成イメージを意識。
 改善点を探し続ける姿勢も忘れずに。 新しく気づいたことや、解決策を思い付いたときは、迷わず書き出す。
 意識を集中して練習に取り組めば、小さな改善点や発見はいくつも見つかる。
4. がんばるのではなく、賢くなる
物事がうまくいかないとき、原因は単純に練習が足りないこともあるが、方向転換すべきときもある。
ジュリアーノ時代にパガニーニのカプリス第24番を練習していた時、特定の音を響かせるため私は練習に練習を重ねていた。
しかし、練習しても良い音は出ず、指から血がにじみ出るだけ。明らかに効果の出ていない練習を止めた。
1日か2日ほど問題解決策をブレインストーミングし、アイデアが頭に浮かんだらすぐに書き出し、有望なアイデアは試して検証する。
これで壁を乗り越えた。
5. 常に問題解決型思考で目標達成を目指す
「繰り返し型練習」は簡単でハマりやすい。下記の「6つの問題解決モデル」を活用し頭を使って練習。
1. 問題を定義する(結果はどうだったか、それをどう変えたいか)
2. 問題を分析する(何がその結果を引き起こしているか)
3. 解決案を出す(何をしたら、結果を改善できるか)
4. 解決案を検証し、効果のある案を選ぶ(どれが最も効果があるか)
5. 選ばれた解決策を実行する(練習して変化が持続するようにする)
6. 効果の確認をする(望んだ結果が得られ続けているか)

■目指すべき練習とは「頭を使う練習」
繰り返し型練習のように、やみくもに行うのではなく、
問題の定義、仮説の組み立て、検証などの「科学的思考プロセス」を通して練習すること。
通常、この科学的練習には長い時間がかかります。また、全体を通したものよりも細部の練習に時間をかけることになるでしょう。
音楽家であれば、演奏曲が始まる最初の音に細心の注意を払い、イメージしたそのままの音が再現できるまで練習を重ねるはずです。
この練習は、科学的なので「客観性」も重要な要素です。したがって、
・自分のパフォーマンスを録画・録音して、継続的に改善点を探っていくことも重要。
・自分自身を鋭い目で観察して、どんなミスがあったのか、何が良かったのかなどを探す。
・それに対してどんな対策ができそう? 継続して結果を出すために何ができそう?
 練習したセッションを毎回録音していたとして、最新の練習では狙った音がうまく出た? その時の雰囲気は聴衆に届きそう?
 伝えたいメッセージはうまく伝わりそう? とても大変ですが、このように抜け目なく自問していくのが理想的です。

1.何が問題なのかを把握
2.なぜ起こったかを調べる
3.どう改善できるかを考える
簡単そうだが、この練習方法を理解するのに何年もかかった。
これは23年間のバイオリン練習の中で最も価値のある「学び」だった。
現役バイオリニストを引退後、新しいスキルを習得するときも、この学びは十分生かされた。
重要なのは、練習にかけた時間の長さではなく、どのように練習をしたか。



<これより下は実用度低い、読まなくていい>

■繰り返し型練習の3パターン
1. 練習回数更新型
この練習は単純に同じことの繰り返し。
熱心な練習に見えるが、大部分は何も考えずに同じ動作を繰り返すだけ。
(テニスのサーブ、ピアノの小節、プレゼンテーションの予行演習など)
2. 自動運転型
この練習は1セットの動作を自然にできるまで繰り返す練習。
(営業トークのフレーズを3セット通して練習する、ゴルフコースを一周するなど)
3. ハイブリッド型
上記2つを組み合わせたものがハイブリッド型練習。私にとって練習とは「気に入らない音がするまで演奏し続けること」。
気に入らない音を見つけたらすぐに演奏を止めて、その部分の小節を何度も繰り返し演奏。
気に入らない音がしなくなれば演奏を再開し、また気に入らない音が聞こえたら止める。その繰り返し。

■「繰り返し型練習」の問題点
・時間の無駄になる可能性が高い
・ただ繰り返すだけの練習は「建設的な学び」にならない。
・多くの場合「何時間・何日・何週間も続けながらほとんど上達しない」という状態になる。
・気づかぬうちに「悪いクセ」を覚え練習自体がマイナスになる。
・「悪いクセ」を取り除くのに、さらに多くの練習時間がかかることになる。
・練習が「やっつけ仕事」になってしまう
・繰り返し型練習はつまらない。
・目標は「三時間練習する」でなく「納得行く音がなるまで練習する」こと。
・形式的な目標でなく、何を得たいのか、何が目的かをはっきりさせる
・練習時間そのものは重要ではない

「1日何時間練習したら十分なのか」
・20世紀を代表するピアニスト、ルービンシュタイン
「誰でも1日4時間以上練習する必要はないはずだ。もしそれだけの練習時間が必要なら、それは練習方法に問題がある」
・バイオリニストのミルスタインは教師のアウアーに「1日に何時間練習したらいいか」と聞きました
「頭を使って練習するなら1時間半だけでいい」と答えたそうです。
・「バイオリニストの王」と呼ばれたハイフェッツでさえ「過剰な練習は練習が足りないのと同じくらい悪いこと」。
 彼は1日平均3時間程度しか練習しておらず、日曜日には全く練習しなかった。
・彼らを見るかぎり、(楽器は)1日4時間練習すれば十分なように思えます。

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