バカ研究

馬鹿な発想、行動

・ポエム系、本人はわかっているのかもしれないが抽象的で何を言っているのかわからない
・通用しない独自用語を使う
・思考が抽象的、具体性に欠ける(具体的に考えないと行動、成果に繋がりにくい)
  →できるだけ詳細に具体的に考える。もちろん書き出す
・思考があいまい、ぼんやり、細分化や場合分けの不足
  →細分化できないか?場合分けできないか?別の分類ができないか?考える
・用語の定義が不正確、あいまい、ブレる、未定義
  →必要な定義は抜き出して問題集を作り、口頭で即答できるよう暗記せよ
・失敗や無知を認めない、ごまかす
  →失敗や無知認め、メモして対策して成長せよ
・頭の中だけで考えている
  →紙に書き出せ
・質問に適切に答えられない(ヤフー知恵袋などでよく見かけるずれた回答)
・成果を産まない自己満足的行動(現実に影響を及ぼさないデモとか)
・十分な情報収集、分析不足
・方法論の欠如
・合目的性の不足
・実損益より感損益の優先
・いきあたりばったり、計画不足
・少ない情報で大胆に予測
・不勉強、リサーチ不足
・変な本をばかり読む、スタンダードな本、教科書的な本を読まない

馬鹿の定義について

 検討中

・できるだけ自分のバカ度を下げるためのまとめ

・世の大半は馬鹿であり、政治、経済も馬鹿に合わせてある程度最適化されている
・馬鹿は短期的な目標に最適化して現在の行動する(先々を考えて行動しない)
・利口は長期的な目標に最適化して現在の行動する(先々を考えて逆算して行動する)
・人間が基本的に馬鹿なのは、
 長く続いた単純で短期的な思考、その日暮らしで生きる狩猟採集時代に脳が形成されたため、
 複雑で長期的視野で生きるほうが有利な現代にフィットしていないから。
 →原始人の単純な脳で、複雑な現代を生きている

・大衆的なBtoCは馬鹿向けビジネス
・馬鹿は「人生を楽しむ」ことが好き、快楽主義
・利口は「人生に挑戦する」ことが好き、禁欲主義

・低級な馬鹿 大衆的な娯楽、頭を使わない娯楽、身体的娯楽を好む
・高級な馬鹿 ハイカルチャー的な娯楽、頭を使う娯楽を好む

・娯楽 長期目標につながらないもの、その場限りの快楽、楽しさを与えるもの。
 →ゴルフは一般に娯楽だが、長期目標のためのゴルフであれば娯楽ではない。

なぜ馬鹿は存在するか

・生物として子孫を残せれば十分であり、下から20%ぐらいでも子孫を残せているので、生物としては多少馬鹿であってもそれほど困らない
・世の中は十分豊かになり、馬鹿でもそう簡単に餓死しない社会なのでバカが増えている?
・人間の脳は狩猟採集社会に合わせて進化
 ここ数百年で飛躍的に複雑になった
  →現代の複雑さに脳が付いていけてない
・過去においては適正だったが、現在においては不適正になっている
 (小集団で暮らしている時に誰が頼りになる、誰がそうでないかなどの情報を集めるときには役立ったが
  現在では全くどうでもいい有名人などの情報にまで反応している。
  過去において必要だった情報感度は現在では高すぎ?)
・馬鹿がいないと世の中が成立しない?

なぜ素人の発言はいい加減なのか?

・質の高い発言をするメリットが殆どない
・いい加減であるペナルティがあまり無い(激しく突っ込まれ不快な思いをすることもたまにあるかも)
・いい加減な発言をする感情損益がプラス(思いつきをは発言してスッキリ、素人同士の馴れ合い、暇つぶし)
・「深く考える」「よく調べる」は高コスト、そして実行するメリットが素人には殆どないため

素人のテキトウな意見とは?

・大抵は中学生の思いつきレベルではないか
・メディア王だったベルルスコーニの「視聴者は中学生ぐらいの頭だ」という認識とおなじ
・知識が乏しい、思考が浅い

質を左右する条件

「質が高い言動をしやすくなる条件」 →馬鹿っぽくならない条件
 質が高い言動をするメリットが大きい
 質が高い言動をしないデメリットが大きい
 質が高い言動をするコストが比較的大きい
「質が低い言動をしやすくなる条件」 →馬鹿っぽくなる条件
 質が高い言動をするメリットが小さい
 質が高い言動をしないデメリットが小さい
 質が高い言動をうするコストが比較的大きい

馬鹿は合理的である

・馬鹿の主張は合理的

・合理的な馬鹿
  目標:低、制約:低コスト
   →低レベルだが、彼らの制約条件下で効用最大化しているので合理的
・合理的な有能
  目標:高、制約:高コスト
   →高レベル、制約条件家で効用最大化しているので合理的
・馬鹿と有能の違いは、目標と制約だけかもしれない。どちらも合理的

・合理的無能


・合理的無能  私の基準から見て無能だが、本人の目標から見て合理的
・不合理的無能 私の基準から見て無能で、本人の目標から見て不合理 (編集済み)

目標達成など気にせず、娯楽にウェイトを置いた人生を送るつもりならば、
ダラダラ生きていても合理的。目標が低いから投入が低くても合理的。
高い目標を持っていても、だらだらしているのは不合理。

うだつの上がらない人が、うまくいくかわからない努力をしようとするより、
政治家や有名人のスキャンダルを批判するほうがずっと楽で確実ですよね。
まさに「合理的」そして「合理的自滅」まっしぐら。

合理的無知の議論

政治に影響を持たない、政治を目指さない人は、
政治的知識を得るメリットが少ないので、合理的に無知を選択する
まともな政治的知識、政策的知識は持たないが、
娯楽としての政治ゴシップはよく知ってるがこれは政治的知識というより政治ゴシップでしかない。

合理的無知、合理的無能



人間の意思決定を考えるときは
実損益 :時間、手間、金など実物的
感情損益:心理的
に加えて、長期と短期を加えて考える
・短期的実損益 
・長期的実損益
・短期的感情益
・長期的感情益
の4分類、
合理性も
短期的感情損益合理性
短期的実損益... もっと表示する

私から見て、バカは隣町まで歩いていくような人生目標を持っている人なんだなと。
隣町まで歩くぐらいなら、大して考えなくても、だらだらしていてもほぼ達成できる。
彼らは自分たち目標の範囲内で合理的だ。
合理的無能と合理的有能の差は、コスト負担と目標の高低にある。

なぜサラリーマンはテキトウなのか

・一言でいうと費用最小化。給料をもらえる最小限の仕事をする。合理的
・インセンティブ設計の失敗

理解における合理性

高コストを負担してもきちんと理解したい人 →真面目に勉強して理解
低コストを負担してテキトウに理解したい人 →テキトウ
どちらも合理的選択

テレビ評論家の合理性

テレビ評論家は3分持てばOKなので、3分それっぽいことを言うことに特化
3分以上の知識を持つのは無意味なので持たない

合理的選択は選好の中身を問わない

・リスク負担して努力して結果を出したい
・リスクも努力も負担したくないし、結果も出なくていい
 合理的選択論においてはどちらの選好も等価

考え方としては、どこかに移動する事を考えるとわかりやすい。
1000キロ先の目標に向かう人と、1キロ先の目標に向かう人の段取や準備は違う。
前者は念入りに段取、準備するだろうが、後者はテキトウだろう。
彼らの段取、準備は違うが、どちらも目標に合っており、合理的。

「「合理的選択」かつ「自滅的選択」」はめずらしくない。

バイアスはたぶん3種類ある。
文化や経験によるバイアス       選挙に行くことの合理性
おそらく進化も関係する生理的バイアス 錯視とか
おそらく進化も関係する心理的バイアス 埋没費用、機会費用、後知恵バイアスなど、認知バイアス一般


馬鹿の種類

致命的な馬鹿     致命的失敗をする
非致命的でないの馬鹿 致命的失敗はしないが冴えない人生を送る

バカ論文献

『馬鹿について―人間-この愚かなるもの』(ホルスト・ガイヤー)
『「バカ」の研究』(カーネマンほか)
『なぜ、賢い人ほど愚かな決断を下すのか』
『賢い人ほど騙される 心と脳に仕掛けられた「落とし穴」のすべて』

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