結論、「正しいダイエット(脂肪減少最大、筋肉減少最小)」は難しい。
人体は複雑なシステムであり単純に「摂取カロリーを減らし、消費カロリーを増やす」だけではうまくいかないからだ。
これは複雑なシステムを相手にした問題解決とその実行という問題と全く同じだ。
(私は深く考えていなかった。反省している)

・対象がシステムや穴空バケツのときは「自分の好きなところだけ、楽なところだけつまみ食い」しても成果は出ない

・問題や課題は
1.システム  複数の変数が複雑に絡み合っている
       →相互因果関係を考慮し、どの変数から手を付けるか熟慮必要
2.穴空バケツ 複数の変数があるが各々独立している。
       →下の方の穴(重要度高いこと)から順番に埋めていかないと結果は出ない。
        (上の方の穴を埋めても下を埋めてなければ水は漏れ続ける)
3.鍵穴    一つの変数を処理するだけ               



・必要十分条件の変数を特定すること
・必要十分条件の情報を入手すること
・緻密な分析
・詳細で具体的な計画を作ること
・計画を実行・継続のための仕組み化

筋肉減少を最小、脂肪減少を最大にするダイエットはとてもむずかしい。
それには「食事、有酸素、筋トレ、サプリ、睡眠」が大切だが、一般にネットの情報は断片的であり、トレーナーの書いた入門書は筋トレに絞られていて中身が薄い。
必要十分条件を満たしていたのはクリス・アセート(海外の有名トレーナー)の本と岡田隆(日本人ボディービルダー、日体大准教授)の本だけだった。

殆どの人はいい加減なダイエットをして挫折するか、成功しても不十分か、一時的な成功でリバウンドする。
失敗原因
1.「正しいダイエット」に関する必要十分な情報を知らない。
2.知っていてもそれを詳細な計画にしない。
3.詳細な計画にしても日常で実行・継続できるように仕組み化していない。
4.仕組み化しても、うまく行かないときに調整してない。

「正しいダイエット」を知る難しさ+実行する難しさ
1.全体像や変数の把握が難しい(食事、有酸素、筋トレ、睡眠、サプリ)
2.相互関係が入り組んでいる(食事制限しすぎると基礎代謝低下、有酸素運動しすぎで基礎代謝低下)
3.全体像、複雑な相互関係を考慮したシステムとしての「正しいダイエット」の情報が殆ど無い。
4.断片的な情報、誤った情報、浅い情報がほとんど。
5.複雑な人体を対象にしているので、「正しいダイエット」も複雑で煩雑、実行難しい。

・人体は複雑なシステムであり、ダイエットするにはその複雑なシステムを考慮した「正しいダイエットシステム」が必要になる。
・「正しいダイエットシステム」は煩雑で複雑なので、詳細な計画と、計画を実行・継続させる仕組み化が必要になる。

これはダイエットだが、普段扱う複雑な問題とその解決にそっくりだ。
一見単純に見えるが、複雑に入り組んだ問題でよく考えて手を打たないと成果は殆ど出ない。

一見単純に見えても、十分過ぎるぐらいの分析と情報収集をしないと無駄なことをすることになってしまう。

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