思考先行(A)「思考が変わる→行動が変わる」 
行動先行(B)「行動が変わる→思考が変わる」

AもBも存在する経路だが、Aは大抵は弱く、Bはかなり強い。

アルコール、タバコ、無駄遣い、食べ過ぎ、運動不足、テレビ見すぎ、遊びすぎ、勉強不足など、
「やめたい、減らしたい」「やりたい、増やしたい」と考えていても行動は変わらないことは良くある。
これはAの弱さを表している。
 ・Aが良い場合もいろいろある。他人の行動を見て行動を変える代理学習
 ・Aが極め強力な場合がある。たとえば大きな心理的ショックで行動が変わるなど(肺がんになってからたばこをやめる)

人間は行動を正当化する傾向があり、いやいやでも繰り返し行動するとその行動を正当化して考えを変えやすい。
つまり、行動することで思考が変わりやすい。
(そもそも無意識が行動の多くを決めているので意図的に顕在意識を変えても効果はとても小さいという意見もある。
 ティモシー・ウィルソン『自分を知り、自分を変える―適応的無意識の心理学』
 この本は「行動して無意識を変えましょう」という結論だけでどう行動するかが全く無いので読む価値なし)

「行動を変えるにはどうするか」
1.「他人の目」を使う。宣言、結果報告、日々の進捗報告、日々公開、共同作業
 (他人の目を意識することで行動を変化させる)
2.「自分の目」を使う。明確な目標、明確な計画、明確な手段、詳細な禁止事項、詳細な記録
 (明確化とセルフモニタリング機能で行動を変化させる)
3.「自動化・選択削減」を使う
 (明確なトリガーを設定する、明確な行動手順を設定する、選択の余地を残さない、思考の余地を残さない)
4.「環境を変える」
 (望ましい行動をやりやすく、望ましくない行動をやりにくい環境を作る、望ましくない行動と繋がる場所を回避する)
5.「段階的」
 (望ましい行動を計画を作り段階的に増やす、望ましくない行動を計画を作り段階的に減らす)
6.「報酬と罰」
 (望ましい行動に取り掛かった、望ましい行動を終えたら報酬、望ましい行動を我慢したら報酬、望ましくない行動をしたら罰など)
7.「非常時対策」 
 (衝動に対抗する50秒法など)
8.「WOOPを使う」
 (実行意図とメンタル今ストラクティングの両方は潜在意識と顕在意識の両方を変える)

など。
「結論」
・思考を変えて行動を変えるのは難しい
・行動を変えて思考を変えるのは工夫すればやりやすい
・好きでない、やりたくない良い行動を行うことで思考と行動を良い方向へ変える
・好き、やりたいが悪い行動をやめることで思考と行動を良い方向へ変える
・仕組みを作れば行動は変えやすい


・思考をちょっと刺激する→行動を引き起こす→思考が変わる→行動が変わる→長期(3-6ヶ月)には定着

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