自己管理がうまくいかない理由

1.1回の行動での結果が小さすぎる

1-1 累積効果がない場合
・1回の行動での即時の正の効果が小さすぎる(正の強化子小さすぎる) →行動強化不可
・1回の行動での即時の負の効果が小さすぎる(負の強化子が小さすぎる)→行動弱化不可
1-2 累積効果がある場合
・1回の行動での正の累積効果が小さすぎる(一回毎の正の強化子が小さすぎる)→行動強化不可
 (運動、摂食、勉強の一回ごとの正の累積効果が小さすぎて強化されず、挫折しやすい)
・1回の行動での負の累積効果が小さすぎる(一回ごとの負の強化子が小さすぎる)→行動弱化不可
 (暴飲暴食などの一回ごとの負の累積効果が小さすぎて弱化されず、やめるのが難しい)
1-3 先延ばしと問題行動時の嫌悪刺激不足、実行と問題行動我慢時の嫌悪消滅の不足
・1回の結果が小さすぎるので、やるべきことをやらなくても嫌悪刺激小さい
 (少しぐらい先延ばししても不安感じにくく平気→先延ばし行動弱可不可)
 (1回の効果小さすぎ、やるべきことやっても不安減らない→嫌悪消滅による行動強化不可)
・1回の結果が小さすぎるので、問題行動をしても嫌悪刺激小さい  
 (少しぐらい問題行動しても不安感じにくく平気→問題行動弱化不可)
 (1回の効果小さすぎ、問題行動我慢しても不安減らない→嫌悪消滅による行動強化不可)

2.1回の行動での結果の発生確率が低すぎる

・行動に対して正の強化子が出現する確率が小さすぎる →強化できない
 (100回に1度しか話しかけても返事をしない人に話しかけるだろうか?)
・行動に対して負の強化子が出現する確率が小さすぎる →弱家できない
 

3.まとめ 

結果大きい、確率高い  (◎)強化、弱化
(好きなものを食べれば、高確率で十分味わえる→食べる行動強化)
(嫌いなものを食べれば、高確率でまずさを感じる→食べる行動弱化)
結果大きい、確率低い  (✕)強化、弱化
(超美人が口説ければ結果は大きいが、確率が低い→超美人口説き行動強化されず、弱化)
(事故の結果大きいが、確率低い→シートベルトする行動強化されず、弱化)
結果小さい、確率高い  (◯)強化、弱化
(シートベルト着用義務化される
 →事故より取締の結果は遥かに小さいが、事故より捕まる確率は遥かに大きい
 →シートベルトする行動強化)
(オリンピックに出るために練習するとコーチ、友人、家族から頻繁に励まされ社会的強化を受ける
 毎日進捗記録をつける
 →小さな好子を確実に得る→練習行動強化)
結果小さい、確率小さい (✕)強化、弱化
(100回に一度しか返事をしない人に話しかける
 →話しかける行動強化されない、弱化)
(1億回に一度しか、躓かない
 →注意深く歩く行動は強化されない、弱化)

4.どうすべきか

1.確率高める 
・条件設定し、満たしたら「必ず」正の強化子を発生させる
・条件設定し、満たさなければ「必ず」負の強化子を発生させる
(「必ず」に慣れたら「変動強化」にする)
2.結果を自分にとって意味がある大きさにする
・自分にとって正の強化子になる結果を設定する
 (予め決めた本を読む、食べる、テレビ・動画が見る、ゲームができる、SNSを使えるなど)
・負の強化子になる程度の結果を設定する
 (食事のランクを落とす、1000円を嫌いな団体に寄付するなど)
・結果を記録してグラフにするだけでも正負の強化子として機能する場合がある
 正負の強化子として機能しない場合でも進捗評価にひ強なので記録必要
3.常に近い締切を作り進捗評価
・1日単位と1週間単位の両方の計画立案する(追加ならば1ヶ月単位も良い)
 (近い締切を作ると、頻繁に正か負の効果が必ず発生することでプレッシャー発生。
  プレッシャーは行動しないと強くなり負の強化子として機能する。
  この負の強化子を避けるために行動しやすくなる)

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