・孫社長と私はリアルオプションをしばらく研究していた時期があります。この理論の専門家である大学教授にレクチャーを受けに行ったこともありました。
・孫社長は、それ以前から直感的に「くじ箱戦略」の原則に従って行動してきたのでしょう。
 そして理論的にも、「くじ箱戦略」は間違っていないことがわかった。それからは確信を持ってくじをどんどん引き続け、ソフトバンクを大企業へと成長させていったのです。

「くじ箱戦略」
1 当たりが多そうなくじ箱を選ぶ 
 →アメリカで成功したビジネスは日本でも成功しやすい、条件に合う企業全てとジョイントベンチャー作れ
2 くじを引くコストを下げる
 →ジョイントベンチャーで低コストにする、外れてもダメージは小さい。失敗しても潰れない範囲でチャレンジ
3 くじを引き続ける

・「勝率は7割でいい。あとの3割が失敗しても、すぐに撤退すれば問題ない」
・孫社長もたくさんの外れを引いています。それでもしつこく、あきらめずにくじを引き続けました。
・「もうこの辺でいいかな」などと妥協しなかったから、多くの大当たりを引くことができたのです。
・ITの分野で起業したのは、「これから発展するのが確実な業界だ」と考えたから。
・「未来を予測」しているわけではありません。ただ、「上りのエスカレーター」を見つけ、それに乗ってきた。
 だからこそより多くの「当たり」を手にすることができ、周りの人からは孫社長が「未来が読める」ように見える。

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