「対策」
1.ゆっくり食べて急激な血糖値上昇を避ける。
 →30回噛み、ゆっくり食べる。
2.血糖値上昇を抑制する順番に食べる。
 →(1)「野菜・きのこ・海藻(繊維質)」→(2)「肉・魚(タンパク質)→(3)「米・パン(炭水化物)」
3.腹八分目
 →満腹感は血糖値の上昇、血液に糖が溢れている状態、そうならないように腹八分目にする。
4.甘いもの間食はだめ、どうしても食べたい時は食後にする。
 →砂糖や果糖は体内に吸収されやすく、血糖値を異常に上昇させる。
5.食後に体を軽く動かす
 →食後20〜30分後から、20〜30分程度のウォーキングをするのが理想的。
 掃除、買物、ストレッチなど食後に体を動かすことを習慣づける。
 (激しい運動は血糖値を上げるため食後は避ける)
6.四季を問わずUVケアで紫外線避ける
 →表皮角質層のケラチン繊維は、紫外線によりAGE化。
 冬場の弱い紫外線を数分浴びただけでもAGEは増えるため四季を問わずUVカット。
7.過度のストレス避ける
 →過度のストレスはAGEを増やす原因。
  入浴、スポーツ、アロマテラピーなど自分なりのストレス解消法で、ストレスを溜めない。
8.甘いものに注意
・清涼飲料水、お菓子
・砂糖、米飴、はちみつ、メイプルシロップ、アガペ等の天然の甘味料もとり過ぎには注意が必要。
・コーンシロップ、果糖ブドウ糖も、普通のブドウ糖よりAGEsを10倍作る
9.加工食品に注意
・加工食品のなかの冷凍食品、レトルト食品、缶詰は、高温の調理なのでAGEも高い。
10.AGEを抑える食べ物、栄養素を摂取する
・AGEを抑える食材。αリポ酸を含むほうれん草やトマト、人参、ブロッコリーロッコリースプラウトやスーパースプラウト
・糖化を抑える抗糖化効果のある白菜、生姜、カブ
11.高温調理を避け「煮る、蒸す、茹でる、生」を心がける
・100度以上の高温で調理をしない。なぜならAGEはタンパク質を高温で加熱した時にできる。
・揚げ物、オーブン料理、炒め物、焼き物などの高温調理は避ける。
・電子レンジによる調理は加熱時間によっていくらでも高温になるので要注意。
・煮る、蒸す、ゆでる、つまりAGEを作りにくい調理法。

「危険性」
・「内臓脂肪を悪玉化→血糖値上昇→AGE多く発生→内臓脂肪悪玉化」という悪循環 → 糖尿病 →腎不全、神経障害、網膜症
・摂取AGEs、体内発生AGEs、紫外線によるAGEs発生→シワ、たるみ、シミ、くすみ
・血栓増、全身の血管で動脈硬化 → 脳梗塞や心筋梗塞など
・骨粗しょう症
・白内障
・アルツハイマー

「その他」
・猿のカロリー制限で老化が抑えられた研究は、カロリーのためでなく食事の内容がAGEsが少ないため。カロリー量でなくAGEsが重要
・ AGE=血糖値×持続時間、糖質の高いものを食べ続けないことが重要。

<低AGEsに変えて4ヶ月後>
・「生、煮る、蒸した低温調理に変えることで、参加者の摂取AGE量は4ヶ月後40〜50%減少
1 AGEが下がった
・sCML, sMG, iCML, iMGというAGEやAGEの前駆物質がそれぞれ32%, 31%, 20%, 46%減少
2 AGE代謝が改善した
・AGER1というAGE代謝を行う遺伝子発現が54%増加
3 RAGE減少
・AGEsと反応し炎症反応をおこすAGEの受容体(RAGE)が49%減少
4 長寿遺伝子のスイッチがオンに
・カロリー制限やレスベラとロールで増えるとされる長寿遺伝子SIRT1の発現が53%増加
5 インスリン抵抗性が改善した
・インスリン量が37%減少
 インスリン分泌量をあらわすHOMAが36%改善。空腹時血糖値やHbA1cに変化なし。
6 酸化物減少
・酸化ストレスマーカーの8-イソプロスタンが39%減少
7 長寿ホルモン増加
・健康的な長寿者に多く分泌されるアディポネクチンが86%増えました。

AGEs測定推進協会

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