天才的"イケイケ経営者"は必ず失敗 PRESIDENT 2018年7月2日号
千本 倖生 レノバ会長

・起業した天才的プログラマーや技術者は失敗しやすい
 天才エンジニアはCTOを務めたほうが良い
・投資で重要な要素は投資先の経営者と周りの経営陣の能力
・エンジェル投資家として得た大事な教訓は経営者の人間性を見極める目を持つこと
・ベンチャーの典型的な成功例と失敗例
 失敗例:経営者が自信家で大胆、天才的でイケイケドンドンの経営者
 成功例:慎重な人が慎重なうえにも慎重に考えたうえで決断、同時に大胆さもあるバランス型
     (稲盛和夫は人の3倍くらい慎重、そして同時に非常に大胆)
・タイミング問題
 ・大事なことは大きな波がやってくる0.5歩前に動く
 ・多くの賢い人は3歩先を見て、早く動きすぎて失敗
 ・反対に0.5歩遅いと、今度は大企業が競合になり失敗
 ・まさに直前まで慎重に準備をし、0.5歩先に波頭が見えた瞬間に、大胆に参入すると成功
 ・「参入の窓」、HBSでも使われる言葉で、その窓が開くのは、実は6カ月しかない
  (1985年「電話革命」は90年代後半の状況とよく似ており、その年の半年前に第二電電(現KDDI)を創業している
   大きな波がやってくる寸前のタイミングで、成功する大きなポイントになった)
・「大きな波」の到来を予測するため、月の半分は海外へ
  85年電話革命     :KDD創業
  00年インターネット革命:イー・アクセス創業
  15年のグリーン革命  :レノバ参加
・ 大きな波の到来をどうすれば予測法
  →世界を見る。今でも月の半分は海外へ
・ビジネスを始めるには情熱が必要です。実際に現地に行って自分の目で見て自分の心が動かされないかぎり人の心も動かせない

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