スマホやSNSに「依存」するのは理由があった
知られざる「行動依存症」の実態
The New York Times 2017年04月05日

・私たちは生物学的に、ゲームなどに病みつきになりやすい性質をもっている(社会心理学者のアダム・オルター)
・昔は、依存症はほとんどが化学物質に関係していると考えられていた。ヘロインやコカイン、ニコチンなどだ。
 今日では行動依存症(behavioral addiction)
 たとえば、あるテクノロジー業界の幹部によると、人々は1日に3時間近くもスマートフォンに時間を使っている。
 10代の男子では、何週間も部屋でゲームを1人でやっているケース。
 若い人はスナップチャットのアプリを1日に18回以上立ち上げる。
・行動依存症、2011年の研究によると、41%の人が少なくとも1つの行動依存症
 今ではさらに中毒性の高いソーシャルメディアやタブレット、スマホが開発されており確実に上昇
・「依存症」の定義:短期的には楽しめるが、長期的には利用者の健康や幸福を損なうもので、
          にもかかわらず衝動的にやってしまうこと
・誰かをスロットマシンの前に座らせると、その人の脳はヘロインを摂取したのと質的に同じような状態
・衝動的にビデオゲームをする人(すべての人ではなく、特定のゲームに依存している人)は、
 ゲームを立ち上げた瞬間に、脳が薬物乱用者のような様子になる
・人間は、正しいボタンが押されると、神経伝達物質のドーパミンを分泌するようにできている。
 短期的には、大量のドーパミンでいい気分になるが、長期的には耐性ができて、もっと欲しくなる。
・ゲーム発売前にいくつかのバージョンを試し最も抵抗し難く、興味を長続きさせられるか試す
・ゲームやソーシャルメディアは自宅のコンピュータに閉じ込められていたが、今ではどこにでも持っていける
・スマホはその瞬間を楽しむためのものがすべてそろっているが、あまり行動を起こすことは求めない。
・著者は危険性を知りつつ、メール依存、ゲーム依存、スマホ依存、携帯依存と認めている

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