ソーシャルに｢自分語り｣が蔓延しているワケ

ソーシャルに｢自分語り｣が蔓延しているワケ
セックスと同じ快楽物質が分泌されていた！
岡本純子 2015/06/30 3:50　東洋経済オンラインより

・イギリスの調査：人は会話の30～40％、自分の話をしている
・SNSでは
　20%のinformer (客観的な情報を提供する人)
　80％が“me”former （つまり、自分の話ばかりする人）
・「自分のことを話すとき、それが会話であろうと、ソーシャルメディア上であろうと、
　人はお金や食べ物、セックスと同じような快楽を感じる」（ハーバード大学の神経学者）
　（自分話時、側坐核、腹側被蓋野が活発化
　この領域は、神経伝達物質、ドーパミン放出に関係があるとされる箇所で、
　食事やセックス、お金等の報酬やドラッグによって分泌されるもの。
・他人の話をすることで報酬が得られると分かっていても、
　多くの人はそれを犠牲にして、自分の話をする選択をした
・自分の胸の内を話すという行為は、相手の共感を呼び、好意度を上げる
・自分をさらけ出すことで、人との新たな絆を作ることはその人の物理的生存の可能性を高めた
・ドーパミンは生存に欠かせない行動に対して動機づけのため分泌される
　「自分の話をする」という行為も同様に種の保存、
　人類の生存に深く結びついたものと考えられる
・ドラッグやたばこなどその分泌効果があるものがなかなかやめられないように、
　ドーパミンは依存を生みやすい。
　メッセージングサービスやソーシャルの虜になってしまうのはこういった要因がある
・しゃべらせておけば、いい気持ちにさせておくことができるということでもある。
　自分が喋りたい気持ちをぐっと押さえて、相手に花を持たせることで、円滑になる人間関係も多くある。

・喋りすぎのパターン
　１バランスステージ
　　相手との会話がキャッチボールのようにうまくいっている。
　　相手の話を良く聞き、話題も共通のもので、お互いがよく理解し、バランスの取れた状態。
　２いい気持ちステージ
　　話していてだんだんと気持ちよくなり自分の話を長々としていたりする。
　　相手の興味が離れていくのに気づかない状態。
　３暴走ステージ
　　相手の関心が離れていることに気づき、それを取り戻そうと、さらにしゃべり続けてしまう泥沼状態。
・「よく聞く男」「よく聞く女」はもてる。
　カラオケで、上手に合いの手を入れたり、手拍子を入れたりして、
　歌い手をいい気分にさせる盛り上げ係のようなもの。
　自分にうまくスポットライトを当ててくれ、主人公に仕立て上げてくれる人を悪く思う人はいない。
・よりより聞き手になる3つの黄金律
　①質問をする
　②沈黙を恐れない
　③相手のサインを読む