大人が成長しにくいわけ

子供の時は
・母国語会話を覚える
・読み書き計算を覚える
など非常にハードな学習(それ自体楽しくない)を達成

母国語会話ならば、話すたびに主に家族が「よくできました!」と褒められたり、
「ごはん」といえばご飯が出てくるなどの正の強化をしてくれる。

読み書き計算であればこのような形で強化
・家族、先生、クラスメイト:褒める形で正の強化、言葉やテストのプレッシャーで負の強化

大人になると、
子供の頃のように周囲が精密で強力な正の強化や負の強化をしてくれない。
したがって望ましい行動への強化が乏しいので習得、習慣化しにくい
さらに、望ましくない行動(娯楽、酒、タバコ)への誘惑と正の強化はそこら中にある

したがって、良くて現状維持、普通は後退、時代遅れ、堕落する

子供の頃は周りが目標設定をしてくれたり、計画を立ててくれたり、正負の強化をしてくれるので
なんとかなるが、
大人になると目標設定も計画も正負の強化も大部分が本人に任されてしまう。
こうなると、ほとんどの大人は「楽しくない行動」を自主的にやれなくなる。
(会社や家庭である程度プレッシャーをかけられて最低限をやる程度)

スポーツ選手も、家族、チームメイト、ライバル、コーチ、ファンなどの社会的圧力を
良くも悪くも強烈に受けているから激しいトレーニングができる
もし、山奥で世間に知られず一人でトレーニングしていたらおそらくうまくいかない

「楽しい行動」はそれ自体が正の強化になるので行動、習慣化できるが、
「楽しくない行動」はそれ自体が負の弱化を引き起こすので、未行動、習慣化挫折しやすい

子供の頃は他人がやってくれたことを自分でやるしかない。
つまり自分でこれらをやるしかない。
・目標を決める
・目標に関する情報収集
・目標や状況を分析
・分析に沿って挫折しにくい効果のある計画を立案
・目標にフィットする物理的環境と社会的環境を選択・構築
・行動に対して正の強化、負の強化を自分に対して行う
・失敗を認識し、受け止め、分析し、対策する

子供の頃は周りがいろいろカバーしてくれる補助輪付きの自転車だったが、
大人になると補助輪が外されて普通の自転車になるが、大抵の人間はそれを十分に乗りこなせない。

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