戦後左翼の言動を批判的にとらえた本が多いが、右も左も基本的に無責任な知識人商売でありどっちもインチキ臭いと思う。

(◎)『インテレクチュアルズ』(ポール・ジョンソン)
 マルクス、ルソー、イプセン、サルトルなど世界的な超大物知識人がいかにテキトウなことを言い、
 口先だけで私生活がでたらめだったかということを書いた知識人ゴシップ本。
(◎)『専門家の予測はサルにも劣る』(ダン・ガードナー)
 海外の20世紀を代表するような有名知識人も含めたいい加減な言動を扱う
(◎)『超予測力―ー不確実な時代の先を読む10カ条』(テトロック、ガードナー)
 予測が当たる思考パターンの研究の貴重な啓蒙書
(◎)『予測ビジネスで儲ける人びと―すべての予測は予測はずれに終わる』(ウィリアム シャーデン)
 技術予測、人口予測、気象予測など様々な予測の精度の話。予測者のいい加減さがわかる。
(◎)『フォーチュンテラーズ 偽りの予言者たち−ウォール街 メディアと株価の危険な関係』(ハワード・カーツ)
 米市場関係者のでたらめさ

(〇)『「悪魔祓い」の戦後史―進歩的文化人の言論と責任』(稲垣 武)
 左翼知識人の発言を引用して批判
(〇)『悪魔の思想―「進歩的文化人」という名の国賊12人』(谷沢 永一)
 戦後の有名左翼知識人の言動をねちっこく引用して罵倒
(〇)『こんな日本に誰がした―戦後民主主義の代表者・大江健三郎への告発状』(谷沢 永一)
 大江健三郎の政治的発言を引用しながら罵倒
(〇)『デタラメが世界を動かしている』(小浜 逸郎)
 主に2000年以降のメディアや知識人の言動のいい加減さを扱う。
(〇)『吉本隆明という「共同幻想」』(呉智英)
 戦後最大の思想家と言われた吉本隆明の意味不明さを扱う
(〇)『経済政策を売り歩く人々―エコノミストのセンスとナンセンス』(ポール クルーグマン)
 クリントン政権時代の政策プロモーター批判
(〇)『エコノミストはつねに間違う』(アルフレッド・マルラブル)
 戦後から80年代までのアメリカのエコノミスト、経済学者の言動を追う
(〇)『ドーダの人、小林秀雄 わからなさの理由を求めて』(鹿島 茂)
 吉本隆明と同じく何を言っているかわからない有名知識人、小林秀雄の分析
(〇)『清水幾太郎の覇権と忘却 - メディアと知識人 (竹内 洋)
 超人気左翼知識人からゴリゴリの右翼、核武装論者に転向した清水に関する本
(〇)『革新幻想の戦後史』(竹内 洋)
 戦後の左翼知識人の言動を追いかける
(〇)『ハンガリー事件と日本―一九五六年・思想史的考察』(小島亮)
 ハンガリー動乱時のソ連の対応を当時の左翼がどう見たか
(〇)『背信の科学者たち―論文捏造、データ改ざんはなぜ繰り返されるのか』(ウイリアム・ブロードほか)
 科学者という商売人のうさん臭さ 

(△)『現代思想の困った人たち』(小浜 逸郎)
 オウム事件周辺の言動を扱う。現代思想というがいわゆる海外知識人は扱わない。
 扱う対象が小物すぎ。

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